情報通信ネットワークの物理網では、光の特徴を最大限活かしつつ、経済的に通信容量を拡大できる、デジタルコヒーレント光伝送方式が主流であり、その伝送速度は1波長あたり1テラビット/秒を超えている。それを実現するデバイスとしては、光-電気変換デバイスで変換部を介して、アナログ信号の入出力を持つ、専用のデジタル信号処理集積回路にて実現しており、近年、通信速度を上げつつ、非常に低電力に実現する事が求められており、その実現方式の研究から開発までを取組んでいます。
その専用デジタル信号処理回路には、光伝送システムの多くの機能が集約されており、ファイバ伝送路での波形歪みの等化・補償の信号処理回路と、誤り訂正・信号波形分布整形といった通信符号化、アナログデジタル変換など、多くの機能が集積化されており、それらをカバーする研究開発を進めている。
未来研でのデジタルコヒーレント方式研究については、以下を参照ください。
https://www.rd.ntt/research/JN202205_18123.html
10年以上にわたり、デジタルコヒーレント光伝送の容量拡大、電力効率向上の研究開発から実用化までを取り組んできており、近年、デジタル信号処理や通信符号化の技術力の強化が必要になってきている。
デジタル信号処理の経験があり、マネージメントも可能な、研究開発エンジニアを募集する事になりました。
100GBaud超の高速な光送信・受信のアナログフロントエンド(ADC/DAC、ドライバ、TIA等)を介して得られる信号波形を解析し、信号復元(復調)に必要なデジタル信号処理技術を開発します。特に、超高速化と超低消費電力を両立する電力効率の改善を主目的として、研究~LSI回路開発への適用まで一貫して推進します。
・デジタルコヒーレント伝送DSPの方式・技術検討・実装設計のリード/マネジメント
伝送方式・DSP構成の設計方針策定、開発関係者との仕様調整・意思決定の推進
・信号復調アルゴリズムの方式検討・高度化
送受信フロントエンド・伝送路による受信波形の歪み分析・等化方式の検討、電力/演算量/性能の最適化
・消費電力の詳細予測・寄与分析・最適化提案
ブロック別の演算量・ビット幅・処理レートの分析による電力予測、近似演算による削減策立案
・実信号波形から課題を特定し、復調性能へ落とし込む力
光送受信アナログフロントエンドや伝送路起因の歪み・雑音を、実測波形/ログ解析から切り分け、DSPでの補償・復調性能に結び付けるスキルが身につきます。
・デジタルコヒーレントDSPの方式設計力(要素技術~全体最適)
等化・同期など復調に関する信号処理の要素技術を、システム要求に合わせて設計する経験を得られます。
・電力効率に重点を置いた回路実装を前提とした信号処理の設計力
演算量、ビット幅、並列度などを考慮した電力予測や、近似・構成による電力効率を改善するスキルを得られます。
・研究成果をLSI実装可能な設計に落とし込むスキル
アルゴリズムを固定小数点化・アーキテクチャ化し、仕様/ブロック図として整理してLSI開発に移管する経験を積めます。
・部門横断での技術推進力(意思決定・合意形成)
回路実装、光デバイス、アナログ/RF、検証など多領域の専門家と協働し、性能と電力のトレードオフを整理して方針決定をリードする経験が得られます。
・成果の外部発信・知財化
技術成果を特許/技術文章/論文などにまとめ、アウトプットするスキルを高められます。
コヒーレント伝送向けDSP回路では、光伝送システムとしての要求を整理し、信号処理アルゴリズム検討、ADC/DAC要求性能検討・仕様規定、光送受信アナログフロントエンドへの要求仕様、最先端CMOSプロセスでの回路実装方式・最適化まで、と同一チップ上に集積されます。そのため、これらの信号処理回路を検討しているチームメンバとも密に連携し、全体最適の観点で方式設計を進めます。
・デジタル変復調の基礎知識・経験(QPSK/16QAM等、伝送歪み補償)
・デジタル信号処理/通信方式の基礎と経験:デジタル等化・位相同期など、復調DSPの実装・評価経験(光/無線/有線いずれでも可)
・信号処理の回路実装を意識した設計:固定小数点化、構成検討を行うことができる
・シミュレーション/評価環境の構築:MATLAB/Python等で評価環境を自分で作った経験
・技術検討を進める力:性能・電力・実装性のトレードオフを整理し、関係者と合意しながら検討を前に進められる
・リード/マネジメント経験:方式検討のリード、チーム横断の課題推進
・対外発信(特許、論文、学会発表、技術標準化など)
・実測波形データの解析:アナログ波形歪みを信号処理で等化するスキル。
・信号処理回路における消費電力の設計・評価。演算量・ビット幅の設計
・誤り訂正・シェーピング整形など符号化の知識・評価経験
・消費電力見積り・モデル化の経験
・アナログ/デジタルの協調設計経験
例:1,200万円
賞与:年2回(6月・12月)
初年度の具体額は選考を通じて決定し、入社後は業績・評価によって変動します。その他、35歳まで住宅補助費(年間50~60万円)を支給します。
ライフスタイルに合わせて福利厚生メニューを選択可能なカフェテリアプランを採用しています。宿泊施設利用、アミューズメント施設利用をはじめ、健康増進(人間ドックなど)や財産形成(社員持株会、財形貯蓄、企業型確定拠出年金など)、住宅関係(住宅補助費、住宅ローン利子補給など)、育児・介護などの多彩なジャンルにわたりメニューを用意しています。
博士号取得支援制度(3年間で上限570万円支給)、海外研修(大学・研究機関派遣)、NTTグループ企業との交流、国内/海外MOT研修、自己啓発支援制度(専門知識・マネジメント・語学等)等
原則としてスーパーフレックスタイム制または裁量労働制
裁量研究開発手当、住宅補助費、子育て・介護手当など
正規雇用労働者の経験者採用比率(新卒を含む全採用者数に対する比率)
・2023年度:46%
・2024年度:45%
・2025年度:37%
※労働施策総合推進法に基づく中途採用比率の公表
公表日:2026年4月1日
3年以上の職務経歴(※)をお持ちの方は、「応募」ボタンから情報をお送りください。
(※)企業、大学、研究機関などにおける研究職またはエンジニア職が対象です。任期付き(有期雇用)の教員・研究員、学振PDも含みます。学振DC、在学中のRA/TA、その他在学中の奨学金的な性格を有する研究員は含まれません。
・これまでのご研究内容(または携わってこられた開発案件の概要)
・これまでの研究開発歴(論文、特許、学会・イベントでの発表などリストを含む)
・弊社に入社後、担当したい研究開発内容など
・ご本人履歴書
代表的な論文等をお送りいただく場合も、郵送ではなく応募ページからご登録お願いいたします。上記資料をもとに書類審査させていただきます。書類審査を通過された方には、71週間以内に次の選考に向けたご連絡をさせていただきます。
尚、お送りいただいた応募書類はご返却いたしませんのであらかじめご了承ください。また、応募書類は所定の期間経過後に適切な方法で廃棄し、以後弊社にて個人情報を保管、取り扱うことはございません。