株式会社Stackは、小売・ECブランド向けのソフトウェアを開発している、渋谷拠点・従業員40名の会社です。
主力はShopifyエコシステム上で展開する自社プロダクト群です。モバイルアプリ構築の「Appify」と会員プログラムの「VIP」は合計300以上のブランドに導入されており、TSIホールディングスの「mix.tokyo」、ARC'TERYX、モンスターストライク公式EC「モンストア」、yutoriの「YZ Store」、Anker Japanなど、名前を聞けば分かるブランドが日常的に使っています。2025年には「Shopify Partner of the Year」において「Top Performing App Developer of the Year」を受賞しました。
そしていま、事業の重心はアプリ単体から基幹領域へと移りつつあります。コマースオペレーションプラットフォーム「Phil(旧SQ)」は、販売・在庫・物流・仕入・顧客・販促・分析といった小売企業の主要業務を統合管理するプロダクトです。直近ではニッセンが基幹ECの刷新にあたりShopifyのエンタープライズプラットフォームへ移行するにあたって、その運用基盤としてPhilを採用しました。EC・カタログ・コールセンターを横断する販売モデル、サブスクリプション、独自決済、後払い、複雑な配送設定など日本の小売がフルスクラッチで抱え込んできた要件を、Shopifyと既存システムの間に立って引き受ける役割です。
ここまでで、私たちは小売システムの主要な層を順に押さえてきました。基幹業務を「Phil」で、モバイルアプリという販売チャネルを「Appify」で、会員プログラムを「VIP」で。残っているのは、顧客との関係そのものを設計する領域です。ここを取ることで、小売企業のシステムを表層から基幹まで一気通貫で支えられる状態になります。今回の新規プロダクトは、その最後のピースにあたります。
なお、代表取締役CEOの福田はエンジニアです。現在も設計とコードレビューに入りながら、エンタープライズ企業の要件定義そのものを自ら担当しています。加えてCTOも在籍しており、技術組織としての意思決定を担っています。経営層に技術的な解像度があるため、「なぜその設計にするのか」を経営と技術の共通言語で議論できる環境です。アーキテクチャへの投資や技術負債の返済が、事業判断として理解されます。
「Shopifyアプリの会社」から「日本の小売の基幹を担う会社」へ。今回募集するのは、その転換点で立ち上がる新規プロダクトのサーバーサイドをリードするポジションです。
エンタープライズ企業向けのCRM基盤です。
この領域には既に高機能な製品群があります。ただ、私たちが取引のあるマーチャントへのインタビューを重ねる中で見えてきた実態は違いました。現場が抱える最大の課題は、機能の不足ではなくリソースの不足です。何ができるかという手段の数を増やしても、それを設計して運用する人がいない。本当に求められているのは、手間をかけずに売上をつくれることの一点でした。
そこで私たちがつくっているのは、Shopify上の行動データと基幹システムのデータを機械学習にかけ、メール・アプリプッシュ・LINEへのレコメンド配信と、Shopify上のレコメンドブロック表示までを自動で担うプロダクトです。マーチャント側の作業を増やさずに売上を立てることを、設計の第一原則にしています。
この構成が成り立つのは、私たちが既にモバイルアプリの領域を「Appify」で押さえているからです。アプリを持っていなければプッシュ通知は打てません。メール・アプリプッシュ・LINEという主要な顧客接点を、一つのツールから設計・管理・計測できる。チャネルごとに別のツールを契約して運用を分散させる必要がないこと自体が、リソース不足という課題への直接的な回答になっています。
課金モデルも、この課題認識から設計しています。かけたコストに対して何がどれだけ返ってきたのかが常に明確で、売上目標から逆算して使える形にする。ここは既存製品と大きく異なる部分で、詳細は選考の中でお伝えします。
このポジションに期待しているのは、プロトタイプから、エンタープライズ企業の導入に耐えるプロダクトへ引き上げることです。既存実装を読み解いて評価し、残すべきところと作り直すべきところを判断し、マルチテナントでの信頼性・拡張性・セキュリティを担保した形に持っていく。白紙から描く仕事より難易度は高く、そのぶん設計判断の裁量も大きいフェーズです。
なお、プロダクトの方向性は、既に取引のあるマーチャントへのインタビューを重ねる中で固めてきました。「何を作るべきか」の議論に一次情報の裏付けがある状態なので、仕様の曖昧さに消耗することなく、技術判断に集中していただけます。
初期マーチャントが最短で価値を実感できる状態(Time to First Value の最小化)をバックエンドから設計し、そこから拡張していきます。プロダクトの詳細な事業計画については、選考の進行に応じて段階的に開示します。
- プロトタイプの評価と、エンタープライズ導入に耐えるアーキテクチャへの再設計
- API設計、データモデリング、Shopify連携(OAuth / Admin API / Webhooks / Billing 等)、非同期処理基盤、運用オブザーバビリティの整備
- マルチテナント前提で安全かつ拡張可能なアーキテクチャの設計
- Shopifyの仕様変化に追随しつつ、運用しやすい仕組み(観測・自動化・権限/監査)を整備
- バックエンド:Go(gqlgen によるGraphQLサーバー)、Google Cloud(Cloud Run / Spanner)
- Web:React、Next.js、Remix
- モバイル:Android(Jetpack Compose + Apollo Kotlin)、iOS(SwiftUI + Apollo iOS)
- CI/CD:GitHub Actions
- SaaS:Shopify、Clerk、Resend
- ツール:GitHub、Notion、Slack、Figma
自前で持つべき領域と、外部に任せる領域を明確に分けています。すでに枯れた実装が存在する領域は積極的にマネージドサービスへ委ね、私たちが価値を出すべきドメインの設計とデータの繋ぎ込みに投資する。車輪の再発明はしないという判断です。
バックエンドはGoで統一しており、スキーマファーストのGraphQLをWeb・iOS・Androidの全クライアントで共有しています。CTOはGoとGraphQL領域で継続的に技術発信をしており、gqlgenの採用を含めて技術選定は現場の議論から決まっています。
CTOの技術記事:https://zenn.dev/sonatard/articles/20c5f60e5061fe
※ 選考へ進んで頂く場合のみご連絡させて頂いています。