沼津倶楽部の食事の舞台となるのは、かつて「松岩亭」と呼ばれた歴史ある数寄屋建築を受け継ぐ、「茶亭」です。
駿河湾や伊豆近海の魚介をはじめ、静岡や周辺地域の季節の食材を、中国料理の技法と感性によって再構築する。料理だけでなく、歴史ある建築、器、庭園、スタッフの所作までが重なり合うことで、ここでしか味わえない食体験が生まれます。
レストランサービスの役割は、料理を運び、説明することだけではありません。
お客様の表情や会話から、その方にとって心地よいペースや距離感を読み取り、料理人の想いや食材の背景を自分の言葉で伝える。食事の始まりから終わりまでを整え、その時間を滞在の中でも特に記憶に残る体験へと変えていく仕事です。
また、全8室の沼津倶楽部では、レストラン、フロント、ハウスキーピングを完全に分業してはいません。
食事前のお客様をご案内し、宿泊チームから滞在目的やお好みを引き継ぐ。必要に応じてチェックインや館内案内をサポートし、客室や館内の状態にも目を配る。レストランだけを見るのではなく、チェックインからご出発までを一つの流れとして捉え、部門を越えて連携します。
入社後は、これまでのサービス経験を生かし、レストラン業務を中心にスタートします。段階的に宿泊や客室に関する業務にも携わりながら、沼津倶楽部全体の滞在を支えられるサービスパーソンを目指していただきます。
レストランサービスを中心に、宿泊・客室業務を横断して担当していただきます。
・朝食、夕食を中心としたレストランサービス
・料理、食材、器、ワインや日本酒などの説明・提案
・お客様のご希望や食事の進行に合わせたサービス対応
・予約内容、アレルギー、嗜好、記念日などの情報管理
・テーブルセッティング、店内の設え、備品管理
・キッチンとの情報共有、料理提供の進行管理
・チェックイン、チェックアウト、館内・客室へのご案内
・荷物対応、滞在中のリクエストへの対応
・客室や館内の最終確認、アメニティ・設えの調整
料飲サービスを主な入口としながらも、入社後からフロント・宿泊サービスを含むクロスジョブに携わっていただきます。
宿泊されるお客様にとって、レストランでの時間は滞在の一部です。
食事前の過ごし方や来館の目的、食後にどのような時間を過ごされるのかまで理解することで、より深いサービスができるようになります。
レストランサービスを軸に、フロントや客室業務にも関わることで、一つの業務だけでは見えなかったお客様の滞在全体を捉えられるようになります。
沼津倶楽部では、料理のおいしさだけで食事の価値が決まるとは考えていません。
料理を提供するタイミング、説明する言葉、お客様との距離感、空間の静けさまでを含めて、一つの食体験が完成します。
マニュアルどおりに進めるのではなく、目の前のお客様を見ながら、その方に合ったサービスを考える。自分の気づきや判断によって、食事を特別な時間へ変えられる仕事です。
高価格帯の施設にふさわしい立ち居振る舞いや言葉遣いは必要です。
一方で、沼津倶楽部が目指すのは、お客様を緊張させる形式的なサービスではありません。
知識を一方的に伝えるのではなく、その方の興味や過ごし方に合わせて自然に会話する。必要なときには寄り添い、静かに過ごしたいときには距離を取る。
品がありながら堅くない、自分らしい上質なサービスを追求できます。