沼津倶楽部は、大正時代から受け継がれてきた数寄屋建築と、現代建築、庭園、食、もてなしが一体となった、全8室のスモールラグジュアリーホテルです。
わずか8室だからこそ、私たちが目指すのは、決められたサービスを均一に提供するホテルではありません。
お客様が何を求めてこの場所を訪れ、どのような時間を過ごしたいのかを感じ取り、その方にとって最も心地よい距離感で滞在を整える。必要以上に踏み込まず、それでいて必要なときには自然に寄り添う。沼津倶楽部に求められるのは、形式ではなく、一人ひとりに合わせて変化できる、静かで上質なもてなしです。
今回募集する支配人には、施設運営の責任者として、宿泊、料飲、施設管理、組織づくり、数値管理まで、沼津倶楽部全体を横断していただきます。
ただし、私たちが求めているのは、従来のホテルや旅館の慣習をそのまま持ち込む方ではありません。
高価格帯の施設にふさわしい立ち居振る舞いや、お客様、スタッフ、取引先から信頼を得られる落ち着きは必要です。一方で、役職や分業にとらわれず、必要であれば自らお客様を迎え、料理を運び、客室や庭園の状態にも目を配る。現場に入りながら、チームとともにより良い滞在を考え続ける姿勢を重視します。
受け継がれてきた価値を守るだけでなく、今の時代に選ばれる沼津倶楽部へと更新していく。
これまでの経験を完成された型として当てはめるのではなく、この場所ならではの運営とサービスを、スタッフと一緒につくっていくポジションです。
支配人として、宿泊・料飲を含む沼津倶楽部全体の運営を統括していただきます。
・施設全体のサービス品質、顧客満足、空間品質の管理
・宿泊・料飲を横断したスタッフの育成、評価、チームマネジメント
・売上、利益、人件費、原価、稼働率、ADRなどの予算・実績管理
・お客様の声や現場の気づきを生かした、サービスやオペレーションの改善
・VIP対応やイレギュラー発生時の判断、現場サポート
・本部や地域の事業者と連携した、滞在プランや地域体験の企画・推進
管理業務だけにとどまらず、必要に応じて自ら現場に入り、お客様やスタッフと向き合いながら、沼津倶楽部全体をより良くしていく役割です。
沼津倶楽部は、客室単価が10万円を超えることもある、高価格帯のスモールラグジュアリーホテルです。
だからこそ求められるのは、マニュアルどおりの丁寧さだけではありません。
過度にかしこまるのではなく、お客様の背景や目的を汲み取り、その方にふさわしい距離感や提案を選ぶこと。必要な場面では責任者として説得力を持って応対しながら、自然体で心地よい空気をつくることが求められます。
これまで培った経験や人間力を、肩書きや形式ではなく、目の前のお客様のために生かせる仕事です。
国の登録有形文化財である茶亭をはじめ、沼津倶楽部には、長い時間をかけて受け継がれてきた建築と風景があります。
一方で、歴史ある施設だからといって、過去の型を守り続けるだけではありません。
地域との関わり方、食や滞在の提案、チームのあり方、施設の運営方法まで、まだ更新できる余地が多くあります。受け継がれてきた価値に敬意を払いながら、自らの感性と経験によって新しい時間を重ねていくことができます。
今回の採用は、既存の運営をそのまま維持するためのものではありません。
沼津倶楽部の本質的な価値を見つめ直し、サービス、組織、収益、地域との接点を再構築していくための重要なポジションです。
これまで培ったホテル運営やマネジメントの経験を生かしながら、従来の常識にとらわれず、次の時代のスモールラグジュアリーホテルをつくる。
沼津倶楽部という唯一無二の場所に、自分の仕事を残すことができます。